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【施工管理のリアル】暑さ・寒さ・天候にどう向き合う?現場のプロが実践する体調管理術

■ はじめに

建設現場の仕事は、基本的に「屋外」が舞台です。
猛暑の中でも、真冬の冷え込みの中でも、そして時には雨風にさらされながらも工程を止めずに
管理していくのが施工管理という仕事。
今回は、そんな過酷な環境と日々向き合っている「施工管理の体調管理術」について
リアルな現場の視点からお伝えします。
未経験の方でも「なるほど」と感じていただけるよう、わかりやすく解説します。
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1. 夏の敵は「暑さ」と「湿気」——熱中症は防げる

夏場の建設現場では、日差しと熱気に加えて、コンクリートやアスファルトの照り返しで
体感温度は40℃以上になることもあります。
▼プロが実践している対策:
• 朝礼前に「体調チェック」:現場によっては、体温と血圧チェックを義務化しているケースも。
• 服装・装備の工夫:空調服(ファン付き作業着)はもはや定番。インナーも吸汗速乾素材が◎。
• 水分だけでなく「塩分」も:経口補水液や塩タブレットを常備。
コーヒーやお茶は利尿作用があるため、飲むタイミングに注意。
• こまめな休憩をルール化:30分に1回、5分でも日陰に入ることで体温上昇を防止。
🌟ポイント:熱中症は「根性」では乗り切れません。
むしろ、体調を崩すと全体の工程に大きな影響が出ます。
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2. 冬の現場で気をつけたい「冷え」と「乾燥」

冬場は寒さによる体力消耗が大きく、知らず知らずのうちに集中力が落ちることもあります。
特に朝イチの作業は注意が必要
▼実践されている寒さ対策:
• 重ね着よりも「機能性インナー」:ヒートテックだけでなく、厚手で防風性のあるウェアを上手に組み合わせる。
• 手足の冷え対策:防寒グローブやつま先カイロも有効。現場によっては「暖房付き詰所」でこまめに温まる。
• 作業前の準備運動:朝礼での軽いストレッチが、ケガ防止にもつながる。
🌟ポイント:冬は「我慢」より「準備」
事前の装備が、1日のパフォーマンスを大きく左右します。
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3. 雨・風・雪…天候への対応力も仕事のうち

施工管理の仕事では、天候によって工事の進行を柔軟にコントロールする必要があります。
▼天候による工事計画の調整例:
• 雨天時は外作業から内作業へ:あらかじめ工程を組み替えておき、雨が降ったら室内作業や安全点検などにシフト。
• 強風・台風対策:クレーンや足場など風に弱い作業は、あらかじめ中止判断をしておく。
 風速10mを超えたら作業中止の基準。
• 雪の場合:朝一で除雪作業からスタート。通路確保と転倒防止処置は最優先。
🌟ポイント:天候に合わせた「柔軟な判断」が、事故とトラブルを未然に防ぎます。
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4. 体調を崩さない人が「特別」なわけではない

施工管理の仕事は、毎日が体調勝負です。
ですが、体力勝負というより「体調をコントロールする知識と習慣」がものを言います。
▼現場で信頼される人の特徴:
• 毎朝の体調チェックを欠かさない
• 天候の変化に敏感で、早めに準備・周知できる
• 他人の体調にも気づける(=安全意識が高い)
こうした力は、経験が浅くても「意識」で身につきます。
未経験でも「体調管理がうまい人」は確実に評価されます。
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■ おわりに:過酷な環境だからこそ「自己管理がスキルになる」

施工管理は、決してラクな仕事ではありません
しかし、気温や天候という「誰にもコントロールできないもの」と向き合いながら
段取りよく工事を進める姿は、まさに現場の司令塔
だからこそ、体調管理は“自分を守る”だけでなく“現場を守る”スキルなのです。
未経験の方にとっては、難しそうに感じるかもしれません。
でも、まずは自分の体調に目を向けること、こまめに水を飲むこと、寒さ暑さを我慢しないこと——。
それが施工管理の第一歩です