【第二弾 完全初心者向け】「えっ、それどういう意味!?」 ~施工管理の世界で飛び交う略語・隠語10選~
施工管理の仕事に就くと、最初にぶつかる壁のひとつが「専門用語と略語」。
現場ではベテラン同士が当たり前のように使っているけれど、未経験の人からすれば「何語?」と思うほど謎だらけです。
今回は、施工管理の現場でよく使われる用語・略語10選を、初心者向けにわかりやすく解説します!
①【出来形(できがた)】
意味:工事の進捗や仕上がりの状態を示すこと
「出来形チェックしといて」=図面通りの寸法・形状に仕上がっているかを確認する作業。
写真撮影・測定・記録がセットで必要です。
②【墨出し(すみだし)】
意味:施工する位置や高さを図面通りに印す作業
施工の“スタート地点”となる大事な工程。
「墨間違ってたら全部ズレるから注意な!」というぐらい重要。
③【是正(ぜせい)】
意味:不備やミスを修正・改善すること
「この部分、是正かけて」と言われたら、指摘された箇所のやり直し対応。
検査・引渡し前によく使われます。
④【段取り】
意味:材料・職人・工程などの事前調整・準備
「段取り悪いと現場止まるで!」と言われるほど、施工管理の核心ワード。
工事の流れをスムーズに進めるためのキモ。
⑤【立会(たちあい)】
意味:検査や確認作業に一緒に立ち会うこと
「明日検査あるから立会頼むで」など、施工管理では日常的に出てくる言葉です。
検査員・施主・設計者などが現場に来る際に、その場で一緒に説明・確認・対応するのが施工管理の役割。
立会では、図面や資料をもとに質問に答えたり、問題があればその場で判断する必要があります。
未経験のうちは横について学びながら、「説明できる側」になることを目指しましょう。
⑥【日報(にっぽう)】
意味:その日の作業内容を記録した報告書
「日報まとめた?」と毎日聞かれます。
作業内容・人数・天気・写真などを記録。地味だけど超大事な業務。
⑦【出来高(できだか)】
意味:工事の進行状況に応じて支払われる金額や数量
「この月はどれだけ出来高進んだ?」という会話はよくあります。
工程会議・請求・原価管理などと密接に関係。
⑧【追っかけ】
意味:他業種や工程の直後について進める作業
「配管屋の追っかけで床張り入れて」といった使い方。
現場では“誰のあとに何をやるか”が超重要です。
⑨【ガラ】
意味:解体や掘削で出た“ガラ(がれき)”のこと
「今日はガラ出しがメインやな」など。処分・搬出にもコストと管理が発生します。
⑩【打ち合わせ(打ち)】
意味:業者・施主・設計者との工事内容確認ミーティング
「今日13時から打ちやで」=現場打合せがあるからスケジュール確保!
施工管理の大事な“対人仕事”のひとつ。
◆補足ミニ用語集(番外編)
用語:意味
墨(すみ):現場で線を引くための基準線・マーク
養生(ようじょう):傷や汚れ防止のために材料や床を保護すること
鳶(とび):足場など高所作業を専門にする職人さん
・まとめ
施工管理の仕事は「段取り8割」と言われるほど、
調整・管理・記録など裏方の“知恵と準備”が命の仕事です。
その中で使われる用語は独特だけど理にかなったものが多く、
覚えることで一気に現場理解が深まります!